偏見的喫茶論-喫茶店論ユートピアについて-

北海道のカフェはとにかく居心地が良い。

ソファがしっかりとした革張りのものを使っていたり、とても大きな音を出すためのJBLのスピーカーを耳触りが良いレベルで流していたり、店員が優しかったり、コーヒーが少し苦めだったり、僕の理想とするカフェが凝集されているんです。

ユートピア的なカフェを創るには、できるだけたくさんお金を使うことが大事なんですよ。
カフェする人のセンスは、まぁ大体がそこまでずれてないと思っているんだけど、そのセンスを実現出来るだけのお金が集まらない。

北海道でそれができる理由は、現実的な問題で恐縮だけども、やはり賃貸費用、ラニングコストが低いというのが大きいんじゃないかなと思う。

北海道にきて驚いたのだけど、札幌市内で3LDk88平米15万円なり。市街地のレベルで言うと、4年前の御堂筋って感じ。正直とても安い。

個人経営の極める系カフェは、だいたいオンボロの雑居ビルにあるわけだからおそらく驚くほど家賃が安い。
そういうわけで北海道は、とても居心地がいい喫茶店を作り易いんじゃないかな。

京都や大阪じゃそうはいかない。人がこれほど集まって、家賃も安い、そんな北海道は喫茶店を育てる肥沃な土地なのではないかと思っている。

とにかく北海道の個人経営喫茶のレベルの高さには正直なところとてもビックリして、これからも北海道に行くたびに通おう。